移籍志願の本田を慰留しないミラン監督 オランダ代表MFも名門の哲学に同意

不遇の時を過ごすデ・ヨング 忠誠心は失わず

 ACミランのオランダ代表MFナイジェル・デ・ヨングは、移籍志願と報じられている日本代表FW本田圭佑に対して慰留の姿勢を一切見せなかったシニシャ・ミハイロビッチ監督の哲学に同調している。

 チームの副キャプテンは試合前の記者会見に、ミハイロビッチ監督、リカルド・モントリーボ主将とともに出席した。

 昨季混迷を極めたミランの中で、屈指の活躍を見せた中盤の潰し屋は、今季開幕前に契約延長に応じた際には、地元メディアから「クラブ最大の朗報」とも報じられた。それでもミハイロビッチ政権となった今季は、3ボランチとなった中盤で定位置を失っている。

 アヤックス、マンチェスター・シティ、オランダ代表などで百戦錬磨の経験を誇るデ・ヨングは、「僕もプレーできていないが、ミランの一員として重要な存在だと考えている。みんなが重要な選手。自分の名前が呼ばれた時には、手を貸したい」と語った。

 この会見では、アドリアーノ・ガリアーニCEOへ移籍を直訴したと伝えられた本田に対するミハイロビッチ監督の厳しい言葉があった。指揮官は「ミランにいることは義務ではない。満足していなければ、プロジェクトに納得できず、そして関与していると感じないなら、出て行けばいい。本田のことを言うなら、本田はプレーするチャンスはあったと私は思う。他の多くの選手と同じように、だ。その後、サッカーはこういう形に機能している」と説明。クラブに対して不満を抱える人間を慰留する考えを、指揮官は一切見せなかった。

 

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