「17歳と書かれることはなくなる」 久保建英、18歳の1年に見据える“上のステージ”
4日に18歳の誕生日を迎え、朝には代表のチームメートから祝福を受けたと明かす
日本代表に初選出されたMF久保建英(FC東京)は、4日に18歳の誕生日を迎えた。奇しくも、誕生日にA代表初のメディア対応とあって、取材エリアに姿を現した若きレフティーのもとには、何重もの記者の人だかりができるほど。それでも、久保は周囲の喧騒をよそに、「これから17歳と書かれることはなくなる」とクールに新たな1年への思いを語った。
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プロ3年目の今季、横浜F・マリノスへの期限付き移籍から復帰した久保は、キャンプで長谷川健太監督に猛アピールして、開幕スタメンの座を獲得。以降もレギュラーとして試合に出続け、5月12日のJ1リーグ第11節ジュビロ磐田戦(1-0)で今季初ゴールを決めると、続く第12節北海道コンサドーレ札幌戦(2-0)で自身初の2戦連続弾、6月1日の第14節大分トリニータ戦(3-1)では初の1試合2得点を記録し、最高の形で代表合宿に合流した。
国内合宿3日目の6月4日は18歳の誕生日。朝にはチームメートたちから祝福を受けたという。「誕生日はいつも特別なのでどこ(での誕生日が特別)とかないですけど、こういう場所で迎えられるのは非常に嬉しい」と話す久保は、17歳と18歳の違いについて自らの見解を語る。
「まだ、あまり昨日と体調も変わらないので、特に(変化は)ないです。でも、もう一つ年を取ったという言い方は変ですけど、一つ選手としての年齢も上がったので、これから17歳と書かれることはなくなるし、これから18歳になる。今日は18歳0日、でも(18歳)359日とか363日とかの人も同じ18歳。そういう意味では、もう少しやらないといけない」
10番を背負うMF香川真司は前日の3日、久保について「年齢でサッカーをするわけじゃないけど、17歳で首位のFC東京でしっかり結果を残しているのは普通のことじゃない」と評価していた。
森保一監督は記者会見で、トリニダード・トバゴ戦(豊田スタジアム)のスタメンについて、「これまで、私がA代表の監督になって招集させてもらった選手たちがベース」と明かした。その言葉に倣えば、久保のポジションと目される2列目はMF堂安律(フローニンゲン)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)らの先発起用が濃厚で、久保は試合登録23人の当落線上にいる可能性が高い。
誕生日を迎えて初の公式戦でA代表デビューを飾れるのか。18歳となった久保にも多くの注目が集まりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)