前代未聞の事件でアフリカ王者決定 “棄権”クラブの地元メディア糾弾「歴史的スキャンダル」

試合中断の真相は「VARシステムに問題があった」と地元メディア報道

 この事件に対し「モロッコ・ワールド・ニュース」は、VARシステムに問題があったことを明かしている。カサブランカの選手がVARへのアドバイスを求めて抗議している時に、オン・フィールド・レビューが故障で見られないことが発覚。カサブランカは、このシステムが直るまで試合再開を拒否すると言ってボイコットしていたという。

 ピッチ脇で映像を確認するオン・フィールド・レビューは、ハンドなど審判の主観的に判断されるファウルの時に使われるものであって、オフサイドなど誰が見てもファウルと分かるものはVARからの進言で終え、オン・フィールド・レビューは使われない。そういう意味で言えば、カサブランカ側はルールの理解を怠っているが……導入されたテクノロジー自体が壊れていたのであれば、VARの導入自体も疑問視される。根本的に技術を信用できなくなったという意味では、十分に同情できる出来事と言えるだろう。

 世界的にもVARが注目されるなかで起きたこの事件は、今後もしばらく騒動を巻き起こしそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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