U-20W杯で必見のスター候補生 影山ジャパンの鍵を握る“久保世代”の注目タレント

20年のC大阪加入が内定している西川はスーパーサブでの起用が濃厚か

 一方、その斉藤と同学年にあたる西川も注目株の1人だ。桐光学園高の西川は、高校2年時に出場したU-16アジア選手権でチームを優勝に導き、自身もMVPを獲得。昨年の高校選手権では悔し涙を飲んだが、今年3月には2020年からセレッソ大阪に加入が内定したことを発表し、特別指定選手として同13日に行われたルヴァンカップ・グループステージ第2節ヴィッセル神戸戦(0-0)に途中出場してさっそく公式戦デビューを果たした。

 またJ1第7節・北海道コンサドーレ札幌戦では、途中出場ながらクラブ史上2番目となる17歳1カ月の若さでJリーグデビュー。このU-20日本代表には、3月に行われたポーランド・スペイン遠征で評価を高め、メンバー入りを果たしている。

 U-20W杯に向けては「海外で活躍している選手たちというのは、たぶんU-20W杯でプレーした選手の方が多いと思う。そういった大会を経験することは、サッカー人生において非常に大事というか良い経験になると思う」と語り、この経験を将来へつなげようと息巻いている。

 今大会ではスーパーサブ的な起用法になると思われるが、スピードを生かしたドリブル突破とパンチ力のあるシュートはチームの武器となることは間違いない。ここで違いを表現するプレーを披露できれば、一気にスターダムを駆け上がっていく可能性を秘めている。

 GKの鈴木を含めて今大会での飛躍が注目される飛び級組。影山監督が「この大会の活躍で『やっぱりお前がコパに来い』と言われるぐらいの選手が出てくるとますます嬉しいなと思います」と語った通り、U-20W杯で周りをアッと言わせるプレーを見せることで、来年に迫る東京五輪、そしてA代表へのステップアップに期待したいところだ。

(林 遼平 / Ryohei Hayashi)



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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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