ペドロがチェルシー移籍を後悔? スペインメディアが同胞セスクに告白と報じる
直近2戦はメンバー外 不満に拍車をかけたか
今夏、下部組織から長年プレーしたバルセロナを出てチェルシーに新天地を求めたスペイン代表FWペドロ・ロドリゲスが、移籍を後悔しているとスペインのサッカー情報サイト「Fichajes」が報じている。レポートによれば、同胞のMFセスク・ファブレガスに対し、バルサから移籍しなければ良かったとこぼしているという。
ペドロは昨季、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの加入により、下部組織からプレーしてきたバルサでレギュラーの座を失い、移籍を決断。出場機会を求めて今夏にロンドンへ渡ると、プレミアリーグのデビュー戦となった第3節のウェストブロム戦(3-2)で1得点1アシストと大活躍。移籍は成功したかに思えた。
しかし、王者チェルシーはそこから泥沼にはまってしまう。すでにリーグ戦では昨季を上回る5敗を喫し、現在15位に沈んでいる。成績不振からジョゼ・モウリーニョ監督の解任も噂され、ペドロもチームの不調に引きずられるようにして調子を落とした。
こうしたチーム状況に嫌気が差したのか、バルサでも同僚だったセスクに対して移籍を後悔するような発言を残し、バルサへの復帰を希望する言葉を漏らしたとも伝えられている。ウェストブロム戦以降は得点も決められず、ここ2試合はベンチ入りメンバーからも外れたことが、スペイン代表アタッカーの不満にさらなる拍車をかけたのだろうか。
ペドロが欠場した27日のリーグカップ4回戦でも、チームはストーク・シティにPK戦で敗れ、早くもタイトルの可能性を一つ失った。成績が振るわないだけでなく、今季のモウリーニョ監督はエバ・カルネイロ医師へのパワハラ問題や、審判批判での罰金処分などネガティブな話題が多く、泥沼から抜け出すきっかけをつかめないでいる。そして今回のペドロの一件と、地に墜ちた王者には度重なる災難が降り注いでいる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images