「全員騙された!」 ドルトムントの“意地悪な騙し討ちFK”に再脚光「オスカー賞を受賞」
ブンデスリーガ公式がブレーメン戦の変則的FKをプレーバック 「演技力に驚かされた」
ドルトムントは現地時間4日、ブンデスリーガ第32節でブレーメンと対戦し、2-2と引き分けた。優勝を目指すうえで痛恨の取りこぼしとなったが、ブンデス公式インスタグラムは昨年12月に行われたブレーメン戦で相手守備陣を見事に騙す変則的セットプレーから決めた一撃に再脚光を当てており、「オスカー賞を受賞できる!」「観客も全員騙された!」と反響を呼んでいる。
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ルシアン・ファブレ新体制の下、シーズン序盤は破竹の勢いで首位を快走していたが、後半戦に入ってから王者バイエルン・ミュンヘンの追い上げに遭い2位に転落。残り3試合での逆転優勝に向けて、ブレーメン戦は勝利が求められる一戦だったが、前半に2点のリードを奪いながら、後半25、30分と立て続けに失点し、痛恨のドローとなった。
残り2試合でバイエルンとの勝ち点差が「4」に開いてしまい、ドルトムントにとっては優勝が遠のく結果に。一方、ブンデス公式インスタグラムは、昨年12月に行われた第15節ブレーメン戦(2-1)で決まったスペイン代表FWパコ・アルカセルの先制点に再脚光を当て、「意地悪なFKの一部始終を覚えているか?」と文章を添えて動画を公開している。
前半19分に右サイドでFKを得ると、キッカーの位置にドイツ代表MFマルコ・ロイスとポルトガル代表MFラファエル・ゲレイロが立った。ゲレイロが走り出すとボディフェイントを入れて縦へと走るトリックプレーに出たが、息が合わなかったロイスからはボールが供給されず、がっくりした様子でボールの位置へと歩いて戻る。しかし、実はその一連の流れもトリックプレーに含まれており、相手の不意を突いてゲレイロが左足のクロスを放り込むと、完全に出遅れたブレーメン守備陣の裏を取り、アルカセルがヘディングシュートでネットを揺らした。
ドルトムントが見せた見事な“騙し討ち”に、コメント欄では「オスカ−賞を受賞できる!」「観客も全員騙された!」「素晴らしい発想力」「なんてエンターテイメントだ!」「ゲレイロの高い演技力に驚かされた」「IQの高いプレーだ」とファンの間でも反響を呼んでいた。密かに仕込んだトリックプレーを、きっちりと得点につなげるあたりはさすがと言うほかない。