飛び級昇格の東京V17歳MF、待望のJリーグデビューで感じた“現在地”と次なる目標

東京ヴェルディの17歳MF山本理仁(後列中央)【写真:Football ZONE web】
東京ヴェルディの17歳MF山本理仁(後列中央)【写真:Football ZONE web】

U-18日本代表で10番を背負う山本が長崎戦でプロ初出場「できる感覚はもちろんある」

 東京ヴェルディは5日のJ2リーグ第12節V・ファーレン長崎戦で、クラブの未来を担う期待のルーキーがJデビューを飾った。ユースから飛び級で昇格した17歳のMF山本理仁だ。U-18日本代表では10番を背負う逸材は、「どんどん上を目指していきたい」と意欲を覗かせている。

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 東京Vは前半4分、ペナルティーエリア内でボールを受けたMF小池純輝が冷静に右足で流し込んで先制。後半7分にも相手のミスから獲得したFKをMF佐藤優平が直接決めて、追加点を挙げた。しかし、試合全体としては長崎にポゼッションを許し、後半34分に失点。以降も苦しい時間帯が続いたなか、ギャリー・ジョン・ホワイト監督が2枚目の交代カードとして切ったのがルーキーの山本だった。

 後半40分、MF渡辺皓太に代わって右インサイドハーフで出場。本来の持ち味は長短のパスを織り交ぜたゲームメークだが、「展開的に押し込まれていたのでとにかくスペースを埋めよう」と懸命に走り、相手にプレッシャーをかけて2-1で逃げ切る“クローザー役”を果たした。

 ヴェルディ一筋で、飛び級でトップチーム昇格を果たした山本は、今年1月の新体制発表会で「1年目から試合に絡むこと」を最低限の目標に掲げていた。開幕12試合目にしてのJリーグデビューに、「なかなか出番がなかったので悔しい思いはしていた」と明かしつつ、「ピッチに立てて本当に嬉しい」と本拠地・味の素スタジアムでの新たなスタートに笑顔を覗かせた。

 東京Vの中盤には東京五輪世代のMF渡辺やMF井上潮音、MF藤本寛也のほか、山本の1学年上にあたるルーキーMF森田晃樹とユース上がりの若き逸材が豊富だ。山本にとって先輩たちは、ポジションを勝ち獲るうえで乗り越えなければいけない壁だが、それは本人も自覚しているという。

「今日はボールを持っていないし、たいしたプレーをしていないのでよく分からないけど、練習や練習試合を経て、できるという感覚はもちろんあります。ユース上がりの(森田)晃樹くん、(藤本)寛也くん、(井上)潮音くん、(渡辺)皓太くんは、同じビジョンが試合中に見えていると思っているので本当にやりやすい。アンカーで出るとしたら、守備力が求められているのは分かっています。ただ、左足で散らすのが自分の武器だと思っているので、まずは潮音くんに劣らない展開力、ゴールに直結するボールの配給をしていきたい。今日出てデビューしたので今度はスタメン。どんどん上を目指していきたいです」

 U-18日本代表で10番を背負う17歳のレフティーは、創立50周年を迎えるクラブに新風を巻き起こせるだろうか。

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