元日本代表DF駒野友一の現在地 W杯経験者が“4部”JFLに見出す新たな楽しみとは?

Jリーグで19年間プレーした駒野。基礎技術を含めた能力はJFLでは群を抜いている【写真提供:FC今治】
Jリーグで19年間プレーした駒野。基礎技術を含めた能力はJFLでは群を抜いている【写真提供:FC今治】

「昇格だけではなくて、J3に上がって戦うための力を今から蓄えていかないといけない」

 岡田オーナーの下、Jリーグ昇格を目指す今治。人口15万人の街の中に、その存在はしっかりと根付いている。広島、ジュビロ磐田、FC東京、福岡と渡り歩いてきた駒野の目に、今治というクラブと街のポテンシャルはどのように映っているのか。

「公式戦になれば、ファン・サポーターの数は他のJFLクラブに比べて多く入っていて、それだけ関心を持ってもらえている。今治市民の期待もやっぱりJリーグ昇格なので、まずは今年優勝してJ3に上がることが目標。環境を良くするのも自分たち次第だし、結果を出すことが自分たちの役目だと思います」

 昇格をミッションに掲げる一方で、駒野は“来年を見据えた戦い”の重要性を口にする。

「将来的にJ1クラブになるという目標に向けて、自分もいろいろなことをやっていきたいなと。昇格だけではなくて、その先、J3に上がって戦うための力を今から蓄えていかないといけない。そのためには選手一人ひとりの意識も高めていく必要があるので、ポジショニングや相手の動きを見たうえでの対応は言うようにしています。岡田さん、木村(孝洋)さん、小野さん……。今まで自分がお世話になってきた方々がいるチームに呼んで頂いたので、結果で恩返ししたいと思います」

 誰よりもストイックに勝利とチームの明るい未来を追い求める駒野。今治にとって念願のJリーグ昇格は、この男の双肩に懸かっていると言っても過言ではないだろう。

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