決して前評判の高くなかったフランスとナイジェリア。失地回復を果たすのは!?

ZONE WEB

 大会前のフランス代表の印象は、ちょっと薄くなかっただろうか。数多くのタレントがいるにもかかわらず、フランスを優勝候補に推したり、彼らの活躍に期待したりする声は、あまり聞こえなかったと記憶している。

 フランスは優勝経験のある強豪ではあるが、前回大会はタレントをそろえながら、低レベルの内紛をきっかけにチームの和が乱れ、1次リーグ敗退と世界中のファンを失望させた。2012年10月の親善試合、ホームのスタッド・ド・フランスでザックジャパンに敗れた、というのも引っ掛かっていた。

 ナイジェリアも似たような印象がある。90年代にベスト16を2度経験し、アトランタ五輪では金メダルを獲得。「近いうちに、フル代表でも頂点に上りつめるのでは?」と言われたが、その後は伸び悩んだ。個々の力が凄まじい反面、個だけのサッカーに終始してしまった。

 だが、両チームとも今回は様子が違う。フランスは明らかにまとまりがある。それはピッチ上だけでなくベンチも含めてだ。ディディエ・デシャン監督のマネジメントがうまくいっているのだろう。ナイジェリアはプレーが大きく変わった。試合を通じて組織的なサッカーをし、これまでの場当たり的な身体能力に任せた戦いではない。

 その両者が決勝トーナメント1回戦で対戦する。両国とも失地回復の大チャンスと言ったところだろう。見ごえのある一戦となりそうだ。

 

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