決して前評判の高くなかったフランスとナイジェリア。失地回復を果たすのは!?

中盤の3人に誰が入るのか

 フランスは4-3-3システムを採用。特に真ん中の3人に注目だ。中盤の底には、ヨアン・カバイェというボールを散らす技巧派MFがいて、その前には強烈な身体能力を持つ2人を配置。その候補は3人いる。

 1人目のブレーズ・マテュイディは細身に見えるが、長いリーチを生かしていとも簡単に相手のボールを奪取する。しかも無尽蔵の持久力を持っているため、そのまま相手のボックス内に飛び込み、ゴールを狙う頼れる選手だ。

 2人目のムサ・シソコは隆々とした筋肉をまとい、とにかく当たりが強いタイプ。ボールを持てば相手のマークを引きずりながら突破し、守備では体を当てて強引に奪い取る。マテュイディとは真逆のタイプだ。

 3人目のポール・ポグバは、前述した2人の“いいとこ取り”的な選手。スタミナもパワーも高水準でありながら、高い技術を併せ持ち、ドリブルで相手をかわし、スルーパスで決定機も演出できる万能型である。

 相手次第での起用になるが、今回はマテュイディに、シソコかポグバのどちらかという組み合わせになるだろう。ポグバよりシソコの方が守備能力は高いため、フィジカルに長けた選手が多いナイジェリアには、シソコをチョイスするのではないだろうか。

 前線には、さまざまなタイプの選手をそろえる。ポストプレーが得意なカリム・ベンゼマやオリビエ・ジルー、パス精度が高いマテュー・バルブエナやアントワーヌ・グリーズマン。豊富なFW陣の活躍も、彼ら中盤の出来次第だ。

 

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