「プレミア史上最強助っ人」を英メディア選定 FW部門1位は「怪物のような選手」
「BBC」が識者とともに最強助っ人を選出 ベルカンプ氏やサラーの名前も挙がったが…
ついに、その答えが発表される――。英公共放送「BBC」が4人の識者を招いて決めた“最強助っ人”、その1位を発表する前にポジション別でGK、DF、MFと公開し、最後に残されていたFW部門を紹介する。
FW部門の最終候補にはこれまでの3人から一人増えて、4人が選出された。その4人とは、マンチェスター・ユナイテッドで活躍した元フランス代表FWエリック・カントナ氏、アーセナルで活躍した元フランス代表FWティエリ・アンリ氏、チェルシーで活躍した元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ氏、現在もマンチェスター・シティでゴールを量産するアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロという顔ぶれだ。
その4人について触れる前に、惜しくも選外となった選手たちを紹介したい。リバプールで活躍し、現在はバルセロナに所属するウルグアイ代表FWルイス・スアレスについて、長年プレミアを取材する記者ロリー・スミス氏は「見ていて楽しかった」と振り返っている。ユナイテッドに所属し、得点王の受賞歴もある元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイ氏について、「フィニッシャーとして傑出していた」とスミス氏がコメント。また、アーセナルのレジェンドで元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ氏について、「彼は他の人ができない方法でゴールへと結びつけた。エレガンスさで彼を上回る選手はいない」と、同胞のルート・フリット氏が称賛している。そして、現在もリバプールで活躍するエジプト代表FWモハメド・サラーに関して、プレミア通算得点記録保持者の元イングランド代表FWアラン・シアラー氏は「彼の得点頻度は信じられないが、史上最高の外国人選手のリストに加えるにはまだ早過ぎる」と落選の理由を語っている。
こうしたスター選手たちを押しのけて4位にランクインしたのは、チェルシーのレジェンドFWドログバだった。2004年にマルセイユからチェルシーに移籍。8シーズンを過ごした後に中国、トルコを渡り歩き、14年に再びチェルシーへ帰還した。合計9シーズンでリーグ戦254試合に出場。104得点54アシストを記録し、リーグタイトルを4回獲得している。この選考に関してフリット氏は、「彼は影響力、クラブに与える力、存在感を持っているうえにゴールも決めた」と、数字や記録以外も選考理由になったことを告げた。また、スミス氏は「ストライカーの概念を変えた。彼には不可能なプレーがなく、パートナーを必要としなかった」と大絶賛していた。