世界的名将ファン・ハール氏がサッカー界復帰を否定、引退へ 「私はもう年金受給者だ」

ファン・ハール氏が、サッカー界からの引退を発表した【写真:Getty Images】
ファン・ハール氏が、サッカー界からの引退を発表した【写真:Getty Images】

マンU時代の教え子ラッシュフォードがメッセージ 「ドアを開いてくれてありがとう」

 かつてバルセロナやマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘンといったメガクラブを指揮したルイス・ファン・ハール氏が、サッカー界からの引退を発表した。英公共放送「BBC」が報じている。

 67歳のファン・ハール氏は母国オランダのTV番組「VTBL」で「私はもう年金受給者だ。テクニカルダイレクターや解説者をやろうという野心もないよ」と語り、2016年にユナイテッドの監督の任を解かれて以来の“復帰”を否定。サッカー界での仕事から完全に身を引くことを表明した。

「私の妻は22年前、国外での仕事をする私のために仕事を辞めて付いてきてくれた。彼女には55歳になったら監督業を引退すると伝えていたが、65歳まで続けてしまった。彼女には私とともにサッカー界の外で生活する権利がある」

 ファン・ハール氏はアヤックスを率いていた1995年にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制覇。一躍その名を世界に知らしめると、バルセロナ、バイエルンといった国外の名門でもリーグタイトルを獲得するなど、世界的名将としての地位を確立した。オランダ代表の指揮官も二度にわたって務め、2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)では3位入賞を果たしている。

 ブラジルW杯後に指揮を執ったユナイテッドでは2016年にFAカップを獲得。その後に解任となったものの、在任中には現在のユナイテッドを牽引する若手を発掘し、チャンスを与えていた。その1人であるイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは自身のツイッターで「僕にドアを開いてくれて、そして信じてくれてありがとう。引退後の生活を楽しんで」とエールを送っている。同じくユナイテッド所属のフランス代表FWアンソニー・マルシアル、イングランド代表DFクリス・スモーリングもツイッターを通じてメッセージを送った。

 自身の手法を信じて疑わず、時には選手と衝突することも厭わなかっただけに、毀誉褒貶の激しい指導者ではあったが、多くのタイトルを獲得し、数々の名選手に影響を与えたことは間違いない。長年サッカー界を彩ったレジェンドが1人、表舞台から去っていった。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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