チェルシー史上「最悪の獲得選手20人」を英紙が発表 “石油王”が失敗した補強とは?

不名誉な1位はスペインの貴公子

 昨季のプレミアリーグ王者チェルシーは、石油王ロマン・アブラモビッチ会長が2003年7月に買収して以来、世界的にも金銭的に恵まれたクラブへと変貌を遂げ、多くのビッグネームを獲得してきた。しかしながら、高額な移籍金や高い評判で加入した選手が全て活躍したわけではない。英紙「デイリー・スター」が、クラブ史に残る失敗した獲得選手20人の特集を組んでいる。

 不名誉なランキングのトップに立ってしまったのは、スペイン代表FWフェルナンド・トーレスだった。「エル・ニーニョ(神の子)」の異名を持ち、アトレチコ・マドリードやリバプールで爆発的な得点力を見せてきたゴールハンターは、11年1月に当時の史上最高額となる推定5000万ポンド(約95億円)の移籍金で加入。しかし、打てども打てどもシュートが入らない日々が続き、初ゴールまでに要した時間は実に903分間。FWとしてクラブのワースト記録になっている。

 2位もサッカー史上にその名を刻んだレジェンドがランクイン。“ウクライナの超特急”こと元ウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコ。06年夏に3000万ポンド(約57億円)の移籍金を払い、4年契約を結んで加入したが、最初の2シーズンでリーグ戦47試合出場9ゴールと、プレミアに適応できなかった。結局、3年目のシーズンは古巣のミランにレンタル移籍したが、狂った歯車は元に戻らず。翌年、母国のディナモ・キエフへ復帰していった。

 3位は元イングランド代表FWクリス・サットン。アブラモビッチ時代になる前の1999年に1000万ポンド(約19億円)と、当時ではかなり高額な移籍金で加入したが、チェルシーでの記録は39試合に出場してわずかに3ゴール。結局、1シーズンでチェルシーを去った。

4位は、元ルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥ。03年夏の大量補強の1人として移籍金1580万ポンド(約30億円)で加入したが、翌04年にドーピング検査でコカインの陽性反応を示し、7ヵ月のプロ公式戦出場資格の剥奪と罰金の処分に。長期の出場停止を余儀なくされ、チェルシーを解雇された。

 

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