チェルシー史上「最悪の獲得選手20人」を英紙が発表 “石油王”が失敗した補強とは?

20位には日系フランス人の名前も

LONDON, ENGLAND - JANUARY 09:  Gael Kakuta of Chelsea holds off Mark Kennedy of Ipswich Town during the FA Cup sponsored by E.ON 3rd round match between Chelsea and Ipswich Town at Stamford Bridge on January 9, 2011 in London, England.  (Photo by Shaun Botterill/Getty Images)

 18位は現在ストーク・シティに所属するイングランド代表DFグレン・ジョンソン。ウェスト・ハムなどで活躍して03年にチェルシー入り。当時イングランドの代表的なサイドバックだったガリー・ネビル(元マンチェスター・ユナイテッド)を超えるという評判だったが、安定感がなく、クロス精度もイマイチと評価を大きく落とす結果に。「アブラモビッチ会長が最初にサインして、最初の失敗になった選手」と厳しく評価されている。結局、06年のドイツ・ワールドカップの代表入りも逃し、チェルシーから去っていった。

 最後に20位に入ったのが、日系三世のフランス人で、同国の年代別代表に選ばれ続けたセビージャMFガエル・カクタ。彼の場合は少々事情が複雑で、記事でも「悪い選手ではなかった」と、パフォーマンスは問題視されていない。一方で、フランス・ランスのユースからチェルシーのユースに移籍した際に不正があったとされ、一時はFIFAからチェルシーに罰金と新規選手獲得禁止処分が下された。後にこの制裁は解除されるが、渦中の人物になったということでランクイン。本人にとっては、少々気の毒な選出になった。

 アブラモビッチ会長が買収して以来のチェルシーには、常に大型補強の4文字がついて回る。補強費の額も大きく、高額な移籍金で加入する選手が多いため、プレッシャーも比例して大きくなる。特に、ゴールという結果で多くを判断される前線の選手たちはなおさらだ。チェルシー加入前の実績が申し分のない世界的な名ストライカーがズラリと名を連ねているところを見ても、大型補強の難しさを示しているのだろう。

ランキングは以下のとおり

1位:フェルナンド・トーレス(スペイン)

2位:アンドリー・シェフチェンコ(ウクライナ)

3位:クリス・サットン(イングランド)

4位:アドリアン・ムトゥ(ルーマニア)

5位:ショーン・ライト・フィリップス(イングランド)

6位:ファン・セバスティアン・ベロン(アルゼンチン)

7位:ロバート・フレック(スコットランド)

8位:ユーリ・ジルコフ(ロシア)

9位:フィリペ・ルイス(ブラジル)

10位:ハリド・ブラールズ(オランダ)

11位:マルコ・マリン(ドイツ)

12位:マテヤ・ケズマン(セルビア)

13位:ヨッシ・ベナユン(イスラエル)

14位:エルナン・クレスポ(アルゼンチン)

15位:アシエル・デル・オルノ(スペイン)

16位:スコット・パーカー(イングランド)

17位:イジー・ヤロシク(チェコ)

18位:グレン・ジョンソン(イングランド)

19位:ウィンストン・ボハルデ(オランダ)

20位:ガエル・カクタ(フランス)

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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