「ドイツへ移籍したいと伝えていた」 ソン・フンミンが明かす英移籍1年目の舞台裏
ポチェッティーノ監督の存在が残留の決め手に 「彼が私の夢を叶えてくれた」
韓国代表FWソン・フンミンは今やトットナムの攻撃陣に欠かせない存在の一人となったが、実は加入1年目のシーズンにはマウリシオ・ポチェッティーノ監督へ退団を申し出ていたという。英紙「ロンドン・イブニングスタンダード」が意外な事実を報じている。
ソン・フンミンは2015年夏にドイツ1部レバークーゼンからトットナムへ加入した。移籍金は当時のアジア人選手最高額の3000万ユーロ(約38億円)と大きな期待を背負った。
しかし、ソン・フンミンにとってトットナム1年目のシーズンは苦悩の日々だったようだ。
2014-15シーズンにブンデスリーガで30試合11得点、公式戦すべてを含めれば42試合17得点という成績を残していたにもかかわらず、トットナム1年目はプレミアリーグ28試合出場のうち、スタメン出場は半分以下の13試合。得点も4にとどまった。
ソン・フンミンはこの時、トットナム退団直前まで迫っていたという舞台裏を明かしている。
「私は移籍に近づいていました。監督のオフィスに行き、苦しい、ドイツへ移籍したいと伝えていました」
韓国代表FWはこのように語った。しかし、そのソン・フンミンを思いとどまらせたのはポチェッティーノ監督の存在だったという。
「監督は僕を信じてくれました。本当に感謝しています。彼が私の夢を叶えてくれた。なんと言えばいいのか難しいけれど、監督と4年間一緒に仕事ができたことは、本当に素晴らしいことでした」
今やプレミアリーグ得点王のイングランド代表FWハリー・ケインらとともに、トットナム攻撃陣に欠かせないアタッカーへと成長を遂げたソン・フンミン。先日には「ロンドン・フットボール・アウォーズ2019」で、チェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールや同僚ケインらを抑えて年間最優秀選手賞を受賞するなど飛躍を遂げた。
こうしたイングランドでの成功においては、ポチェッティーノ監督のサポートが何よりも大きかったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)