3連覇狙う川崎に迫る二つの選択肢 大物L・ダミアンを辛抱強く先発起用か、それとも…

川崎FWダミアン【写真:Noriko NAGANO】
川崎FWダミアン【写真:Noriko NAGANO】

FC東京との開幕戦、“多摩川クラシコ”はスコアレスドロー

 リーグ連覇中の川崎フロンターレは23日のJ1開幕戦、FC東京戦でスコアレスドローに終わった。開幕戦の独特な雰囲気に加え、“多摩川クラシコ”という特別な舞台が重なった点も踏まえると、FC東京の強力なアタッカー陣を相手に手堅く無失点は決して悪くない結果と言える。一方で、懸念材料が全くないわけでもない。開幕戦で浮き彫りとなった今後の問題は、最前線に入った大物助っ人、FWレアンドロ・ダミアンだ。

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 16日に行われたゼロックス・スーパーカップ浦和レッズ戦で先発出場したダミアンは、0-0で迎えた後半7分に左サイドからのクロスを打点の高いヘディングで落とすと、相手守備陣がクリアし損ねたボールを強烈な左足のボレーで合わせてゴール左上に突き刺し、これが試合の決勝弾となった。2012年のロンドン五輪で得点王に輝いた経歴を持つダミアンの持ち味を遺憾なく発揮する“お披露目会”となったが、その翌週に控えていた開幕戦では、予想以上の苦戦を強いられることになる。

 この日も浦和戦と同じ布陣で最前線に入ったダミアンだが、堅守速攻のスタイルを貫くFC東京を相手に思うようにボールに絡むことができない。また、川崎はこれまで引いた相手に対しても圧倒的なパスワークで守備網を打開してきたが、ダミアンにボールが渡ると、そこで流れが切れてしまうシーンが目立っていた。

 空中戦で強さを発揮し、前半31分にはMF守田英正の縦パスを強靭なフィジカルを活かしたポストプレーで落とし、それを再び受けた守田がペナルティーエリア右に抜け出したFW小林悠にスルーパスを通して決定機を迎えた場面もあり、“ダミアンらしさ”は随所で垣間見せていた。

 しかし後半、猛攻に出た川崎が立て続けにFC東京のゴールを脅かす場面でも、その流動的なパスワークのなかでダミアンが関与する機会はほとんどなかった。皮肉なことに、川崎が王者として最も迫力を出していたのは、ダミアン、そして同じく新戦力のDFマギーニョが途中交代し、フィールドプレーヤーが“オール日本人”の布陣となった時間帯だった。ダミアンは最終的にこの試合でシュート0本に終わっている。

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