豪快なる香川恩師 名将クロップの「ヘビーメタル・フットボール」はリバプールを再生させるか

新監督就任に秒読み段階で、英紙が大特集

 解任されたブレンダン・ロジャース監督の後任として、リバプール新監督への就任が秒読み段階と報じられている前ドルトムント監督のユルゲン・クロップ氏。イングランド国内でも大きな注目を集めているが、英紙「デイリー・メール」はクロップ氏が標榜(ひょうぼう)し、自ら名付けた「ヘビーメタル・フットボール」を紹介している。
 同紙では、まず過去にドイツ紙「キッカー」のインタビューに応えたクロップ氏の言葉を引用している。
「私のサッカーは落ちついたサッカーではなく、戦いを挑みにいくサッカーだ。ドイツではそういうサッカーをイングランドスタイルと言うんだ。雨が降り、芝がぬかるみ、そして泥まみれの選手たちが1ヶ月はサッカーをしたくないと思うほど疲れるサッカー。それこそがドルトムントのサッカーだ」
 そしてクロップ氏のゲームは、スピードとエモーショナルなものだと論じている。ポゼッションを極限まで高めるペップ・グアルディオラ監督でも、堅守をモットーとするジョゼ・モウリーニョ監督でもなく、戦術的に柔軟で高速な攻撃スタイルを貫き、その特徴は「ゲーゲンプレス」として知られるようになったとしている。この用語は、イングランドでは「カウンター・プレッシング」という言葉に相当する。ボールを失った瞬間に激しいプレスを掛けることで、相手のカウンター攻撃を受けるリスクを減少させる。それによって、相手はスペースを見つけることなく劣勢に立たされると分析している。

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