かつてのワンダー・ボーイからの推薦状 「今のリバプールにはクロップが適任」

アンチェロッティ以上のハングリーさ

 一方で、クロップ氏について太鼓判を押している。
「確かに彼はより若く、アンチェロッティ監督よりも経験は少ない。だが、そのハングリーさが今の苦境にあるリバプールには必要だ。彼は、リバプールが今必要とする全ての要素を持っていると思う」
 そして何よりも、クロップ氏が優れているのはボルシア・ドルトムントというレベルのクラブで成功を収めたことだと語る。
「ドルトムントは、ブンデスリーガの中での立ち位置がリバプールに近いはずだ。そのようなクラブで成功を収めてきたことが、リバプールにとって最適な存在だと示していると、私は考えている」
 バイエルン・ミュンヘンという絶対的な王者が君臨するブンデスリーガにあって、セカンドグループに位置付けられていたドルトムントで日本代表MF香川真司などと、挑戦者としての立場で躍動感と野心のあふれるチームを作り上げた。それが、クロップ氏だ。現状のプレミアリーグにおけるリバプールの立ち位置を考えれば、挑戦者としてチームを作り上げることに長けたクロップ氏に立て直しを依頼することがふさわしいと、オーウェン氏は力説していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング