「イランは代償を払った」 南野への“イエロー要求”を「誤った判断」と海外が断罪

イラン戦、全ゴールに絡んだMF南野【写真:AP】
イラン戦、全ゴールに絡んだMF南野【写真:AP】

全3得点に絡む活躍でイラン撃破に貢献した南野の判断を絶賛

 日本代表は29日、アジアカップ準決勝でイラン代表と対戦し、3-0で勝利を収めた。この日MF南野拓実(ザルツブルク)は全3ゴールに絡む活躍を披露したが、衛星放送「FOXスポーツ」アジア版では、先制点の場面を振り返り、「イランは代償を払った」と、この時に起きた判断ミスを指摘している。

 今大会、準決勝まで無失点を維持していた堅守のイランに対し、日本は果敢に攻め込んだ。ようやくスコアを動かしたのは後半11分だった。左サイドでドリブルを仕掛けた南野は、背後から相手選手と接触して転倒。イランの選手たちは主審にダイブをアピールして詰め寄るなか、すぐさま立ち上がった南野はルーズボールを回収し、相手の陣形が整っていないうちに素早くクロスを入れた。中央で構えていたFW大迫勇也(ブレーメン)の頭にピタリと合わせ、先制点を演出している。

 このワンシーンに対し、「FOXスポーツ」アジア版は「イランは笛が鳴る前にプレーを中断した代償を払った」と綴り、「大迫が頭で先制点を決めた時、イランはベンチ全員が両手を上げて審判団の判定に不満を唱えていた。南野がクロスで大迫のゴールを演出する直前、彼はカナーニのタックルで芝生の上を這いつくばった。イラン人はこれに対して、ダイブを主張したが、倒された選手は立ち上がってボールを回収し、ゴールにつながるクロスを入れた」と状況を説明。主審が笛を吹く前にプレーを独断で切ろうとしたことが、イランの最大のミスであったと指摘している。

 そして、抗議していたイランに向けて、「プロになったその日から、勝手に判断を下すのではなく、笛が鳴るまでプレーを続けなければならないと、常に教えられていたはずだ。日本もファウルを要求することができたかもしれない。だが、彼らはイランの選手たちの作り出した隙を突いた。そして、イランは自分たちの誤った判断により、巨大な代償を払うことになった」と、断罪している。

 また、同メディアの別記事では、南野について「イランの守備陣がイエローカードを与えるよう審判に抗議して集中を切った時も、彼だけはボールを追い続け、素晴らしいクロスを入れた」と、南野の判断が重要なリードをもたらしたと強調している。

 その後、南野は後半22分に相手ペナルティーエリア内でハンドを誘発するクロスを入れPK獲得に貢献し、大迫の2点目を演出。同アディショナルタイムには、MF原口元気(ハノーファー)のダメ押しゴールもアシストし、まさに“イランキラー”としての存在感を輝かせた。

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