「日本はギリシャのよう」の質問から… イラン戦後に森保監督が持論「ネガティブではない」
イラン戦前日会見で海外記者から質問、その流れからイラン撃破後に森保監督が見解
森保一監督率いる日本代表は28日のアジアカップ準決勝イラン戦で3-0と快勝し、2月1日の決勝に進出した。試合前、それまでの5試合が1点差の僅差で勝利してきた日本について、海外記者から「日本は2004年のギリシャのよう」という質問が飛んだが、試合後に森保監督が改めて“日本=ギリシャ”の意見に反応。「ギリシャのような戦いはネガティブではない」との持論を展開した。
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イラン戦の前日会見で森保監督は海外記者から「僅差で勝ち上がり、守備的な戦いをしており、日本は2004年のギリシャのような戦いをしているという表現もある」と指摘された。2004年の欧州選手権(EURO)で堅守速攻をベースにしたギリシャは、決勝トーナメントのすべてを1-0で勝利して初優勝。アジアカップでの日本も準決勝まで1点差の勝利が続き、当時のギリシャと重ねる声も出ていた。
イランに3-0と勝利後、会見で森保監督に海外記者から「昨日の会見で、日本が2004年のギリシャのようだというコメントもあった。今日は攻撃で強い面を見せたが、日本の一つの利点と考えていいか?」との質問が飛んだ
指揮官は「チームの見方は千差万別。どういう見方をするのも自由だと思っている」と前置きしながら、「ギリシャのような戦いはネガティブではない」と断言。そのうえで次のように語っている。
「今日、守備でも攻撃でもアグレッシブにプレーできた。守備では粘り強く相手の攻撃を防いだ。どちらかだけ、何かだけではなく、選手たちが対応力を持って臨機応変にやってくれた。決勝でもやるべきディフェンスの規律を守ったうえで、試合の中では現実と向き合ってプレーしてもらいたい」
今大会6試合目にして、ここまで無失点だったイランから3点差勝利をもぎ取った日本。“守備的”というレッテルを貼られそうになったところで、イメージを覆す会心のプレーを披露した。指揮官は攻守両方のバランスを重視しながらも、あくまで状況に応じた“最善のサッカー”を求めており、決勝でも“森保イズム”がピッチ上で見られそうだ。