「撮った!?」 10番MF乾、強烈な“完璧ボレー弾” アジア杯4強イラン戦へ猛アピール
ベトナム戦途中出場の乾、翌日の練習で豪快ボレー FW武藤も思わず驚嘆
日本代表は24日のアジアカップ準決勝でベトナムに1-0と勝利し、一夜明けた25日にベトナム戦の先発11人は宿舎で調整を行い、残る11人がグラウンドで汗を流した。FW大迫勇也(ブレーメン)らも精力的に汗を流したなか、強烈な“完璧ボレー弾”を叩き込んで「撮った!?」とアピールしたのが10番を背負うMF乾貴士(べティス→アラベス)だ。
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16強サウジアラビア戦(1-0)から中2日で臨んだベトナム戦では、出場停止となったFW武藤嘉紀(ニューカッスル)を除く10人が2試合連続出場。前半24分、MF柴崎岳(ヘタフェ)の左コーナーキックからDF吉田麻也(サウサンプトン)がゴールを決めたかに思われたが、直後のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定で取り消しとなった。それでも後半10分、MF堂安律(フローニンゲン)が相手ペナルティーエリア内で倒されてプレー続行となるも、VAR判定でPKに覆り、これを堂安が決めて1-0と勝利を手繰り寄せている。
接戦から一夜明け、ドバイのトレーニング場にはベトナム戦でベンチスタートとなった11人が揃い、パス回しからミニゲーム、シュート練習などをこなした。そのなかで撮影する報道陣に向かって声を上げたのが乾だった。
両サイドからクロスを上げて、中央に走りこんだ2人がシュートを放つ練習のなか、右サイドのDF室屋成(FC東京)が正確なボールを供給。ニアサイドに走りこんだ武藤を越え、その背後で反応したのが乾だ。
落下地点に素早く回り込み、体を巧みに倒してバランスを保ちながら右足を一閃。GKシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)も触ることはできず、完璧にミートした強烈な一撃がゴール右上に突き刺さった。報道陣がゴール脇で撮影しているなか、乾は「撮った!?」と声を大にし、武藤も思わず驚嘆の声を上げた豪快ボレーをアピールした。
乾は今大会、グループリーグ第2戦まで出場機会がなかったものの、第3戦ウズベキスタン戦(2-1)に先発出場。約1カ月ぶりの公式戦出場とあって本調子とはいかなかったが、それでも日に日にコンディションは上がっていた。ベトナム戦では後半33分から途中出場し、MF堂安律(フローニンゲン)とあと一歩の形を作り出している。
ベトナム戦直前にアラベス移籍が発表され、ベティスでの在籍半年間に関して悔しさを滲ませながらも「決まってスッキリ」と心境を明かしていた。胸のつかえが取れた感が漂う10番アタッカーは、イラン戦に向けて着々と準備を進めている。