世界最高ボランチと称された男の挑戦 ソウザ監督率いるフィオレンティーナが古巣インテルと頂上決戦

開幕6節目で実現したセリエA1位、2位対決

  今週末に第6節を迎えるイタリアのセリエAでは開幕5連勝で首位のインテルと、4勝1敗で2位につけるフィオレンティーナによる頂上決戦が組まれている。フィオレンティーナのパウロ・ソウザ監督はポルトガル黄金世代の一員であり、現役時代にはインテルでもプレーした。今度は指導者として古巣対決に臨むことになる。

  ソウザ監督率いるフィオレンティーナは、開幕戦でいきなり日本代表FW本田圭佑の所属する強豪ACミランとの対戦が組まれた。しかし、試合が始まってみれば小気味よくパスをつないでいくフィオレンティーナに対し、ミランはタジタジといった様相になった。前半39分には、再三に渡って最終ラインの裏を突くフィオレンティーナの攻撃に耐えきれず、ミランのDFロドリゴ・エリーが2枚目の警告で退場処分に。この煽りを受ける形で本田は交代となったが、そのファウルで得たフリーキックを左足で直接蹴りこんだMFマルコス・アロンソは芸術的な先制ゴールだった。

 その後、第2節でトリノとのアウェーゲームに敗れたものの、そこから3連勝。移籍市場閉幕の直前には、ボルシア・ドルトムントで日本代表MF香川真司ともプレーしていたサイドアタッカーの“クバ”ことポーランド代表MFヤクブ・ブワシュチコフスキも獲得。着々とチームを強化している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」に対し、指揮官はチーム作りについて落ち着いた口調で語っている。

「私は常に勝利を求めているし、このチームにはビッグクラブと渡り合うだけの力があると感じている。しかし、同時に我々は現実的でなければいけない。地に足を着けて進んでいく必要があるんだ。我々には新加入の選手もいるが、チームは日に日に成長している。選手たちの仕事ぶりに、私は満足している」

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング