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韓国代表、アジア杯初戦で格下に大苦戦 支配率82%も1得点…国内でエース待望論浮上
ファン・ウィジョの一撃でフィリピンに1-0、59年ぶりアジア制覇へ辛勝スタート
韓国代表は現地時間7日、アジアカップのグループリーグ初戦でフィリピン代表と対戦し、1-0で辛勝した。前半を0-0で折り返したなか、後半22分にFWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)が先制点をマーク。この1点をどうにか守りきった韓国が、勝ち点3を手にした。
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だが、59年ぶりのアジア制覇を狙う韓国にとっては、完全に出鼻をくじかれた形で、ほとんどの韓国メディアが苦戦したチーム状況について伝えている。
韓国紙「スポーツ朝鮮」は、「59年ぶりのアジアカップ優勝は簡単ではない。苦戦の理由は明確だ。相手の密集した守備を崩せなかったからだ。韓国のボールポゼッションは82%で、一方的な試合だった。フィリピンの18%は2011年大会以来、最低のポゼッションだった。だが、韓国はこれといった得点チャンスを作れなかった。枠内シュートは5つで終わった」と報じた。
また、格下と思われていた相手に苦戦を強いられた韓国選手にとっては、焦りや苛立ちもあっただろう。前半25分にDFイ・ヨン(全北現代)、後半6分にMFチョン・ウヨン(アル・サッド)、同22分にDFキム・ジンス(全北現代)が立て続けにイエローカードをもらっている。それも守備の重要選手たちばかりだ。
グループリーグ突破、もしくはその後の決勝トーナメントで、このイエローカードが大きく影響を及ぼすのは言うまでもない。
さらに先発で出場したMFキ・ソンヨン(ニューカッスル)が後半10分に負傷。ハムストリング負傷の疑いがもたれており、今後の試合に出場できない可能性が高い。
こうした状況を踏まえ、「スポーツ朝鮮」は守りを固めるチームに対しての解決策について、「ソン・フンミンが最高のカードとなる」と、早くもソン・フンミンを待望する声を上げている。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。