「まだまだ甘いな」 選手権視察のJ1湘南監督、入団内定のMF鈴木に厳しくも温かい言葉

長崎総科大付のMF鈴木冬一(左)、湘南を率いる曺貴裁監督(右)【写真:Football ZONE web & Getty Images】
長崎総科大付のMF鈴木冬一(左)、湘南を率いる曺貴裁監督(右)【写真:Football ZONE web & Getty Images】

曺貴裁監督が長崎総科大付の試合を視察 課題指摘も「素材は良い」と期待

 第97回全国高校サッカー選手権の2回戦で、長崎総科大付は浜松開誠館に1-0で勝利した。長崎総科大付のMF鈴木冬一の入団が内定しているJ1湘南ベルマーレの曺貴裁監督はこのゲームを視察し、期待の新戦力について厳しくも温かい言葉を残している。

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 鈴木は右サイドハーフで先発出場したが、互いに厳しいプレスで攻撃を仕掛けられないなかで、長崎総科大付の小嶺忠敏監督の指示もあり2トップの一角やボランチにもポジションを変えながらプレー。後半23分の決勝点では、右サイドでボールをキープした鈴木が戻したボールをDF古堅詩音がゴール前に送ると、走り込んだMF千葉翼がヘディングで決めた。

 大会前に発熱し万全のコンディションでないなかでのプレーだった鈴木について、曺監督は「ボールをプレッシャーのなかで止める、運ぶことはできていたと思います」とした一方で、「まだまだ試合で消えている時間もあり、プロでは一つのミスがあった時に次のプレーを考えていても、そこにボールが戻ってこないこともある」と課題を指摘していた。

 そうしたなかでも、高卒でプロ入りする好素材に対する期待が大きいことも話している。

「プロのレベルではまだ無印の選手で、パーツとしての素材は良いですから。これから、どのタイミングでどう走る、どこで100%のスピードでプレーするというものがプロの試合や練習での経験で磨かれます。ウチは18歳でも30歳でも今までに何をしてきたかではなく、今に何ができるか。左利きはウチに少ないですし、期待していますよ。今日は1-0で勝っているなかで、展開を良く読んでプレーしていました。欲を言えば、もっとシュートや決定的な仕事をする部分を、(大会の)上のレベルで発揮してほしいですね」

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