レアル戦で1ゴールの塩谷司と“故郷”徳島の固い絆 決勝前に届いた子供たちからのエール

クラブW杯での活躍の裏には故郷・徳島からの熱いエールがあった【写真提供:吉田太治】
クラブW杯での活躍の裏には故郷・徳島からの熱いエールがあった【写真提供:吉田太治】

恩師がクラブW杯の秘話告白 かつて所属した大松SCの子供たちがビデオメッセージを送る

 アル・アインの元日本代表DF塩谷司は、現地時間22日に行われたFIFAクラブワールドカップ(W杯)決勝で欧州王者レアル・マドリード(スペイン)相手に鮮やかなヘディングシュートを決めてインパクトを残した。試合には1-4で敗れ、惜しくも世界一には手が届かなかったが、その活躍の裏には故郷・徳島からの熱いエールがあった。

 国士舘大からJ2水戸ホーリーホックでJリーガーとしてのキャリアをスタートさせ、J1サンフレッチェ広島、日本代表、リオデジャネイロ五輪日本代表(オーバーエイジ枠)、そして海を渡ってUAE1部アル・アインで海外組となるなど、塩谷は着実にステップアップを果たしてきた。高校時代までは故郷の徳島で過ごし、なかでも小学生時代に在籍した大松サッカー少年団(大松SC)は初めて監督やコーチに指導を受けてサッカーに励んだ塩谷の“原点”の一つだ。

 当時コーチを務め、現在は大松SCのU-12チームを指導する吉田太治氏によれば、クラブW杯決勝に進出を果たした塩谷に、大松SCに所属する子供たちがビデオメッセージを送ったという。

「塩谷選手、決勝ガンバレー! おー!」
「塩谷選手、世界王者目指して頑張ってください! おー!」
「塩谷選手、レアル・マドリードを倒して世界王者に輝いてください。徳島から応援しています。おー!」

 6歳から12歳まで、それぞれが大松SCの“大先輩”に思い思いの言葉を送った。塩谷からは「『たくさん、ありがとー』と返事が来た」(吉田氏)という。2017年にUAEへ渡った自らの決断が間違いではなかったと証明したいとの思いのほかに、徳島の子供たちの期待に応えたいという気持ちが、決勝レアル戦の後半41分に意地のヘディング弾を呼ぶ大きな力になったと言ってもいいだろう。

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