武藤嘉紀のアジア杯“追加招集”で焦るニューカッスル監督 「即座に補強が必要」
ベニテス監督はFW補強優先を明言、フローニンゲンMF堂安獲得の動きにも影響か?
イングランド1部のニューカッスルは18日、FW武藤嘉紀が来年1月からUAEで行われるアジアカップの日本代表メンバーに追加招集されたことを発表した。これに焦ったのが、チームを率いるラファエル・ベニテス監督だ。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
当初、武藤がアジアカップの日本代表メンバーに招集されなかったことは、ニューカッスルにとって“追い風”と英国内では報じられていた。ところが、当初メンバーリストに名を連ねたFW浅野拓磨(ハノーファー)のコンディション不良を受け、武藤が日本代表に追加招集されることとなり、ラファエル・ベニテス監督のプランに誤算が生じている。
アジアカップは、19年1月5日に開幕するが、武藤は日本代表の直前合宿に合流するため、クリスマスの時期からチームを離脱することになる。そして大会の決勝が行われるのは、2月1日。仮に日本が決勝まで勝ち進めば、2月2日に行われる第25節のトットナム戦までは、武藤抜きで戦うことになるだろう。
ニューカッスルが失うのは、今季11試合1得点の武藤だけではない。同じく11試合に出場しているMFキ・ソンヨンも韓国代表に選出されており、選手層が薄くなる。
現在、ニューカッスルは冬の移籍市場に向けて、獲得を目指す選手たちをリストアップしている。そのなかには、当初からアジアカップの日本代表メンバーに選ばれていたフローニンゲンMF堂安律も入っていると報じられた。だが、ベニテス監督は「即座に補強が必要」と話しており、武藤の追加招集によって、その優先順位は下がった可能性がある。
堂安以外では、アメリカのメジャーリーグサッカーの新王者となったアトランタ・ユナイテッドFCのパラグアイ代表MFミゲル・アルミロン、ボルドーに所属するDFマクシム・プンジェ、チェコ代表のMFミハエル・トラブニクといった選手たちが、補強リストに入っているという。
昨シーズンの冬の移籍市場で、ニューカッスルはチェルシーからMFケネディ、レスター・シティからFWイスラム・スリマニを期限付き移籍で補強し、リーグ戦を10位で終えた。今シーズン、17節を終えて4勝4分9敗と大きく負け越し、14位と低迷しているチームを活性化できる選手を獲得できるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)