鹿島vsレアル、世界紛糾の“ラモス退場回避”に再脚光 スペイン紙「レッドカードを瓶詰め」

16年クラブW杯で注目を浴びたレアルDFラモスに再脚光【写真:Getty Images】
16年クラブW杯で注目を浴びたレアルDFラモスに再脚光【写真:Getty Images】

16年クラブW杯で注目を浴びたレアルDFラモスのプレーと主審の判断

 FIFAクラブワールドカップ(W杯)準決勝、鹿島アントラーズ対レアル・マドリードは現地時間19日にキックオフの笛が吹かれる。同カードの激突となった2年前のクラブW杯決勝では延長戦にもつれる大熱戦になった一方で、世界中のサッカーファンが紛糾した“あるプレー”がある。レアルのおひざ元であるスペイン紙「AS」が、それを再び掘り起こしている。

 2年前の決勝では開始早々に元フランス代表FWカリム・ベンゼマのゴールでレアルが先制。しかし日本代表MF柴崎岳(現ヘタフェ)の2ゴールによって鹿島に逆転を許し、レアルはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)のPKで2-2に追いつく白熱の展開となった。

 そして試合の分水嶺となる出来事は、後半終了間際に起きた。鹿島が仕掛けたカウンターに遅れたスペイン代表DFセルヒオ・ラモスが、元日本代表FW金崎夢生(現サガン鳥栖)を背後から引き倒した。セルヒオ・ラモスはこの試合すでに1枚イエローカードをもらっていたため、“2枚目の警告で退場か”という空気が流れたが、ザンビア人のジャニー・シカズ主審は胸ポケットからイエローカードを出そうとして引っ込めるという判断を下した。

 この裁定でレアルは“命拾い”した形となった。11人対11人のまま延長戦に突入すると、ロナウドの2ゴールで鹿島を突き放し、最終的に4-2と勝利を収めている。試合後に当時の石井正忠監督が判定について言及するだけでなく、世界中に波紋を呼んだシーンだが、同紙は「レフェリーがセルヒオ・ラモスへのレッドカードを“瓶詰め”したように見えた時のこと」とその動画を再び紹介している。

 セルヒオ・ラモスは昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝ではリバプールのエースでエジプト代表FWモハメド・サラーを負傷退場に追い込んだと批判を受けたが、今回は2年前の蒸し返される形となった。何かとやり玉に挙がる“白い巨人”のキャプテンは、今回こそ鹿島の攻撃をシャットアウトして雑音を封じ込められるか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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