クラブW杯開催地で海外記者を直撃! “初陣”に挑む鹿島のキーマンに挙げたのは?

鹿島の印象は「とてもダイナミックで素早くプレーする」

 プリードはギリシャのオリンピアコスでもプレーした経験があるFWで、身体能力が高いうえにゴール前の駆け引きに優れている。大柄ではないが、鍛え上げられた上半身が目を引くアタッカーだ。2014年のブラジルW杯にも出場。16年5月にギリシャから母国メキシコに戻った際には、武装集団に誘拐されたが、救出ではなく自ら見張り役の銃を奪って狙撃し、窓ガラスを割って脱出したというエピソードを持つ。

 ペレイラは32歳のセンターバックで、DF陣の統率力に定評がある。グディーニョは現在22歳。2013年のU-20W杯に出場した195センチの長身GKは19歳でポルトガルの名門ポルトと契約したが、元スペイン代表GKイケル・カシージャスの壁を破れず、今年からユース時代を過ごしたグアダラハラに戻って、正GKとして支えている。

 一方、フェルナンド氏は対戦する鹿島の印象について、「とてもダイナミックなチームで、とても素早くプレーする」と評価。そしてキーマンに「4番のレオ・シルバと18番のセルジーニョだろう」と、二人のブラジル人選手の名前を挙げた。

 今季の鹿島を支えた主力であるMF三竿健斗とFW鈴木優磨が、負傷により不在となったこともフェルナンド氏はしっかりと認識しており、鈴木については非常に危険な選手だったことを認めたうえで、代わりに出てくる選手に気をつけなければならないとした。鹿島にとっても難しい試合になることは間違いないが、両者とも最初は手探りの戦いになっていきそうだ。

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(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)



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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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