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クラブW杯開催地で海外記者を直撃! “初陣”に挑む鹿島のキーマンに挙げたのは?
対戦するグアダラハラの事情に詳しいシュワルツ氏、日程面が懸念材料と語る
アジア王者の鹿島アントラーズは15日、UAEで開幕したクラブワールドカップ(W杯)の準々決勝に臨む。対戦相手の北中米カリブ海王者の”チーバス”ことCDグアダラハラは、メキシコで最も人気があるクラブだ。
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衛星放送「FOXスポーツ・ラティーノアメリカ」のベテランジャーナリストであるフェルナンド・シュワルツ氏は、「メキシコでも非常に伝統があり、アメリカ、クルス・アスル、グアダラハラ、プーマスという4大クラブの中でも最も人気がある。それはメキシコ人選手だけで構成されているから」と語る。そしてメキシコにおけるクラブW杯の位置づけについて、「非常に重要だ。なぜなら、どのメキシコのクラブも決勝まで行けていないから。パチューカが前回大会で3位になったが、決勝に行けなかった」と続けた。
母国の期待を背負うグアダラハラだが、約半年前に北中米カリブ海王者となりながら、今季のリーガMX(メキシコリーグ)前期リーグは11位と低迷。“リギージャ”と呼ばれる上位8クラブによるトーナメント制のプレーオフに進めなかった。そのため、11月25日のティグレスとの前期最終節(0-1)を終えてから、3週間にわたって公式戦を戦っていない状態で鹿島戦を迎える。
そしてフェルナンド氏は、メキシコ勢がクラブW杯で苦戦する要因にこの日程を挙げている。
「チーバスは残念なことに、リーガMXでファイナル8に残れなかった。初めてのクラブW杯の舞台なので、かなり難しい戦いになるだろう。メキシコのリーグは2期制を取っているので、(グアダラハラのようにプレーオフに進めないと)前期シーズンが終わって時間が経ってからクラブW杯に来ることになる。カレンダー的に非常に難しい」
それに加えてグアダラハラは、「メキシコ人しかいないチームで外国人選手がいない」ことも、こうした国際舞台での戦いが難しくなる要因の一つだという。そうしたなか、チームの重要な選手としてFWアラン・プリード、DFジャイール・ペレイラ、GKラウール・グディーニョの3人を挙げた。
河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。