なでしこJが入った“死の組”を英誌記者が展望 「まだピークじゃない」注目選手とは?
英女子専門誌の編集長を務める元選手のオニール氏はスコットランドを警戒
イングランドの女子サッカー専門誌「SHE KICKS」は、今年11月号で発刊50号を迎えた。2019年のフランス大会でワールドカップ(W杯)取材6大会目を数えるイングランド女子サッカーの生き字引こと、元プレーヤーで編集長のジェニファー・オニール氏に、フランス女子W杯のグループリーグ組分け抽選の感想を聞いた。
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「抽選会前にテレビのインタビューを受けた時、イングランドと日本が当たると良いと思う、と答えていたんです。なぜかって? 日本とはもっと先で当たるよりもグループ(リーグ)で当たっておいたほうが良いから! それに前回大会では日本に負けているから、リベンジしたいという気持ちもありますね。個人的に、これまで観戦したW杯の中でイチ押しの名ゲームに挙げているのが、(2011年)ドイツ大会(のグループリーグ)でイングランドが日本を2-0で破った試合。なので、今のところはおあいこということですが(笑)」
ちなみに、オニール氏が「生涯でナンバーワン」の試合に挙げるのは、日本中が手に汗握って応援した、ドイツ大会決勝の日本対アメリカ(2-2/PK3-1)だという。
グループDの最強チームはFIFAランキング4位のイングランドだと思うかと尋ねると、「トップシードではあるけれど、それは微妙。なぜなら差はごくわずかだから。むしろポット2の日本やスペイン、オランダとの対戦は避けたいと多くのチームが思っていたはず」と見解を語る。
「イングランドにとっては、1戦目でスコットランドと対戦するのは厳しい。おそらく日本にとってもスコットランド戦はタフな試合になると思いますね。彼らには失うものがないですから。それに、ものすごく良い選手もいる。怪我でユーロには出られなかったMFキム・リトルなどは正真正銘、世界のトッププレーヤーの一人。彼女は来年のフランス大会には出場するはずです」