浦和FW興梠、古巣・鹿島との大一番にエースの矜持 「若手にも背中で見せていく」
リーグ最終節を欠場し、天皇杯準決勝に照準「みんな以上に走らないといけない」
浦和レッズのFW興梠慎三は、5日の天皇杯準決勝・鹿島アントラーズ戦に向けた前日練習を終えると、「若手にも背中で見せていく」と責任感を示した。
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オズワルド・オリヴェイラ監督が1日のリーグ最終節FC東京戦(3-2)後に「前日練習に来て選手に力を与えてほしい」という呼びかけに応え、4日の前日練習には浦和サポーター約350人が終結。83枚の横断幕に包まれたなかでのトレーニングになった。
FC東京戦を「水曜日にできるだけ良いコンディションでプレーをしてもらうため、消耗している選手、怪我などを抱えている選手は休ませようと考えました」(オリヴェイラ監督)との理由で欠場した興梠も軽快な動きを見せ、「こうやって集まってくれるのは嬉しい」と決意の言葉を残している。
「向こう(鹿島)はACLプレーオフの権利を持っているけど、自分たちには天皇杯しかない。一つもタイトルを獲れずに終わるのは……、という思いもある。そのチャンスが目の前にあるし、体は動いている。前の試合に出ていない分、みんな以上に走らないといけない。若手もいるし、背中で見せていきたい。ベテランになっているから、そうやって伝えるものは伝えたい」
興梠は今季で7年連続シーズン二桁得点を達成。日本人選手では川崎フロンターレのFW小林悠と並ぶ最多タイの15得点を挙げ、浦和のエースとして32歳になった今も全く衰えを感じさせないプレーを見せている。
ユースから昇格して1年目のDF橋岡大樹や明治大から加入1年目のMF柴戸海らがチャンスをつかむなか、エースの誇りを古巣対決のピッチで示すつもりだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)