「悔いはない」 今季初先発の広島MF森﨑、ラストマッチに感慨「自分の力を出し切った」

広島MF森﨑和幸【写真:Getty Images】
広島MF森﨑和幸【写真:Getty Images】

最終戦で慣れ親しんだ3バックを採用 青山との黄金コンビでチームを落ち着かせる

 今季限りでの引退を表明したサンフレッチェ広島のMF森﨑和幸は、自身ラストマッチとなったJリーグ第34節北海道コンサドーレ札幌戦で、今季初となるスターティングメンバーに名を連ね、後半37分までボランチでプレー。一筋で育ったサンフレッチェ広島にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権という置き土産を残した。

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 この日は2位・広島と勝ち点2差につける4位・札幌との一戦で、負ければ4位転落の可能性がある極めて重要な一戦だった。この大一番に城福浩監督は3バックを採用。そのキーマンとしてピッチに立ったのは“ドクトル・カズ”の愛称を持つ森﨑だった。

 4日間で準備した急造布陣だったが、「時間がなかったとはいえ、そこから言い訳探しをしていけない」とベテランらしい気の持ちようでキックオフの笛を聞いた。「ぶっつけだったこともあって序盤に2失点してしまった」(森﨑)ものの、時間を経るごとに森﨑、そして長年相棒を務めたMF青山敏弘のダブルボランチがゲームを落ち着かせ、前半39分のMF馬渡和彰、後半6分のMF柴﨑晃誠の同点弾につなげた。

 この日の対戦相手である“ミシャ”ことミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、広島在任中に森﨑を主力として起用し、その戦術眼と技術を存分に発揮した。それもあってか、後半に札幌を押し込んだ展開となったことをこう振り返った。

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