ボカのバス襲撃事件の黒幕はマフィア!? 市長が騒動に言及「団結した組織からの復讐」
ロドリゲス市長はダフ行為の抜き打ち捜査が怒りに火をつけたと見解
サッカー南米クラブ最強国を決めるリベルタドーレス杯決勝第2戦は、リーベル・プレートサポーターによるボカ・ジュニアーズへのチームバス襲撃によって2日連続の延期となった。その異常な状況を各国メディアが報じているが、英公共放送「BBC」が今回の事件の黒幕として、リーベルサポーターの裏側で暗躍する“マフィア”の存在を挙げている。
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同局が情報のソースとして話を聞いているのは、両チームの本拠地でアルゼンチンの首都であるブエノスアイレスのオラシオ・ロドリゲス市長だ。同市長は今回の騒動の引き金について、こう断言している。
「問題は50年以上にわたってサッカー界に蔓延ってしまっている『バッラ・ブラヴァ』だ」
そうそう聞き覚えがないバッラ・ブラヴァだが、記事によると同組織はリーベルプレートの「ハードコアなサポーターの強力かつ暴力的な翼」として機能している。そして、この組織はいわゆるダフ行為によるチケット売買などを資金源にしているため、市警察が試合前日にリーダーの家を抜き打ちで捜索。1000万ペソ(約3000万円)と300枚分のチケットを押収した。しかし、これが怒りに火をつけたようだ。
「300人もの人がスタジアムに入場できず、事件勃発の全ての原点だ。リーベル・プレートサポーターの暴力的な行動は、団結した組織からの復讐であり、警察に対してこの試合で利することを許さない、との考えだろう」
このように語ったロドリゲス市長は「アルゼンチンのフーリガンは情熱だけでなく、ビジネスでもある。チケットはとんでもない価格で交換されている」とも語っている。
南米最大級の熱狂で知られる“スーペル・クラシコ”だが、その背後には巨大な闇があることが明らかになりつつある。
(FOOTBALL ZONE編集部)