充実の“攻撃カルテット”、浮き彫りになった課題… 英記者が見た「日本代表の現在地」

日本の課題も浮き彫り「より良いチームが相手だった場合…」

 一方、自陣では日本の守備陣が中盤でのボールロストによって不必要なプレッシャーを受けることになり、特に前半30分の場面のように、危険なエリアで安易にFKを与えすぎていた。A代表デビューのGKシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)はそれらの危険を回避すべく高さを買われたが、より良いチームが対戦相手だった場合、もっと大きな問題が起こっていただろう。

 酒井のパフォーマンスと素晴らしいゴールは、ベネズエラへのPK献上で台無しとなった。酒井と日本の双方にとって、強いインパクトをかき消す残念な終わり方になってしまった。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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