川口能活が日本サッカーに残した最大の功績 時代を先取り確立した「攻撃的GK像」

川口のプレーに日本サッカー界の理解が追いついた

「サッカーとともに進化させなければいけなかったんですけど、ゴールマウスをしっかり守ることを前提に、より攻撃的なフィード、常に攻撃の第一歩としてプレーする。そして、広い守備範囲でゴールを守ること」

 川口はともに進化したと話すが、俯瞰してみれば川口のプレーに日本サッカー界の理解が追いついたと言うほうが適切だったのではないだろうか。

 アトランタ五輪への出場は28年ぶりであり、「マイアミの奇跡」と呼ばれたブラジル戦では28本のシュートをセーブしたことが脚光を浴びた。W杯への初出場も、彼が正GKとして引き寄せた。しかし、そうした表面的な実績よりも、日本のGK像を進化させた功績のほうが、現在にもつながる大きな功績だったと言えるのではないだろうか。

 川口がプロになってから、今年で25年目になる。四半世紀をプロサッカー選手として過ごした男は、間違いなく日本人GKのレベルを一段階上に、そしてその先の方向性を示した存在だった。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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