「やっぱり上手い」 森保ジャパン最年少DF冨安、課題とする縦パスの“参考教材”は?

森保ジャパン最年少の冨安【写真:田口有史】
森保ジャパン最年少の冨安【写真:田口有史】

シント=トロイデンで同僚のスペイン人DFガルシアの縦への意識に刺激

 森保ジャパン最年少であるDF冨安健洋は、5日に20歳の誕生日を迎えた。10月のパナマ戦(3-0)で、1993年以降ではわずか2人しかいなかった10代のDFとしてA代表デビュー。先輩のDF長友佑都(ガラタサライ)から「19歳であれだけプレーできるのは羨ましい。もう嫉妬ですよ(笑)」と称えられた逸材は、所属するベルギー1部シント=トロイデンで、ある一人のセンターバック(CB)のプレーを参考にしていることを明かした。

 森保一監督が「全員守備・全員攻撃」、攻守の「バランス」をチームコンセプトに掲げるなか、最終ラインには縦パスやボールを運ぶといった、前への意識が求められる。今ではフィードが持ち味の一つになっている冨安だが、「攻撃のできない選手と自分で思ってきた」という。

「縦パスは日本にいる時からずっと課題にしていました。どちらかと言えば守備の選手、攻撃のできない選手と自分で思ってきたので。周りからの評価も、そう捉えられることが多かったです。ベルギーでも日本代表でも、縦パスは求められる部分。練習からより良くするために、チャレンジしながらやっていかないといけない」

 そんな冨安は、シント=トロイデンの同僚で参考にしている選手がいるという。それが23歳のスペイン人DFポル・ガルシアだ。バルセロナやユベントスの下部組織を経て、ユベントスのトップチームに昇格し、イタリアで5チームを渡り歩いてきたレフティーは攻撃の意識が際立っているという。

「僕のチームにも良いCBがいて、ほぼ縦パスの選手。もちろん状況に応じて違うプレーは選択しますけど、出せるなら縦、斜めを狙うし、縦パスを出すタイミングとかやっぱり上手いな、と。そういう選手が身近にいるのは良いことだと思います」

 日本代表で先輩のDF吉田麻也(サウサンプトン)を含め、「そういった選手を見ながら自分のものにしていければいい」と語った冨安。ベルギーで研鑽を積んでいる成果を、今シリーズでも披露したいところだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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