日本代表に敗れたウルグアイは“本気”だったのか? 確かに“100%”ではなかったが…

カバーニは、チームを鼓舞するように気迫を見せつけた【写真:Getty Images】
カバーニは、チームを鼓舞するように気迫を見せつけた【写真:Getty Images】

FWカバーニが全力チェイシング 負傷のリスクもあるタックルを見せ、ゴール後に咆哮

 前半20分、DF吉田麻也(サウサンプトン)がGK東口順昭(ガンバ大阪)にバックパスすると、カバーニは20メートル近くの距離を猛然とダッシュし、プレッシャーをかけた。直後の同23分には日本がカウンターを仕掛け、中島がトップスピードでドリブルを開始すると、カバーニが全力で追いすがり、背後からファウルで食い止めている。

 またウルグアイが1-2と劣勢で迎えた後半6分には、日本のゴール手前でヘディングシュートを放つも枠外に外れてしまう。そのままピッチに倒れ込んだカバーニは、拳を地面に打ちつけて悔しさを露わにした。

 感情の発露で何より象徴的だったのは、カバーニが繰り出したゴール直後のガッツポーズだろう。後半12分にDF三浦弦太(G大阪)のパスをかっさらって同点ゴールを決め、試合を2-2の振り出しに戻す。両手で握りこぶしを作ったカバーニは咆哮を上げて喜びを爆発させた。

 もしカバーニが本気でなければ、GK東口に対してあそこまでプレッシャーをかけることはなく、一歩間違えれば負傷のリスクもある中島との接触も避けただろう。決定機を逃しても、あからさまに無念さを滲ませることもなかったはずだ。カバーニが随所に見せた姿は、重要な一戦で劣勢に立たされている時のそれと同じだった。

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