大迫勇也を突き動かす「W杯の悔しさ」 ドイツで追求する“結果”と代表復帰への覚悟

今季、FCケルンからブレーメンに移籍加入した大迫勇也【写真:Getty Images】
今季、FCケルンからブレーメンに移籍加入した大迫勇也【写真:Getty Images】

【欧州蹴球探訪|第8回】今季新加入のブレーメンで得た信頼と、求められる多岐にわたる役割

 ヴェルダー・ブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督は試合ごと、そして試合中にも頻繁にシステムを変更し、基本の4-1-2-3だけでなく、4-3-1-2や3-5-2を採用することもある。そして各選手たちは、それぞれの試合で、それぞれにタスクを課せられ、その役割が試合中に変化することもある。

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 2018年10月5日、ブンデスリーガ第7節のヴォルフスブルク戦。3トップの右で起用された大迫勇也は、右サイドバックのテオドール・ゲブレセラシエがオーバーラップしたのを見て自らのポジションを下げ、味方バックラインの列に加わった。コーフェルト体制のチームでは、戦況によってプレーの取捨選択が変わる。選手には適切な判断が求められるわけだが、その成果が今季7試合を終えて4勝2分1敗の4位につける原動力ならば、責任を背負ったプレーヤーたちはその姿勢を貫かねばならない。

「戦術の部分では、本当に毎試合違うんでね。今はチームが勝ち点3を取れることに焦点を合わせています。もちろん真ん中、前めでプレーすることで得点を取れればいいんですけども」

 勝利した後でも、大迫は満足感には浸らない。信念を胸に秘めながら、まずはチームの勝利に注力する。寡黙でも饒舌でもないが、意思は明確に表明したい。彼の言葉からは、そんな思いが透けて見える。

 今季、FCケルンからブレーメンに移籍加入した大迫勇也は、コーフェルト監督から全幅の信頼を寄せられ、体調不良で欠場したブンデスリーガ第4節アウクスブルク戦以外はすべて先発出場を果たしている。ただ、今のチームの中で彼に課せられる役割は、先述の通り多岐に渡る。3トップの右、左、2トップの一角以外に、トップ下や、時にはボランチのポジションでプレーすることもある。

 今季のブレーメン攻撃陣には実力者が揃う。エースFWのマックス・クルーゼ、今季ハノーファーから加入したマルティン・ハルニク、実に4度目のブレーメン加入となった大ベテランでクラブのレジェンドであるクラウディオ・ピサーロ。また、クラブ生え抜きで新進気鋭のヨハネス・エッゲシュタインも虎視眈々とレギュラーポジションを狙っている。

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島崎英純

1970年生まれ。2001年7月から06年7月までサッカー専門誌『週刊サッカーダイジェスト』編集部に勤務し、5年間、浦和レッズ担当を務めた。06年8月よりフリーライターとして活動を開始。著書に『浦和再生』(講談社)。また、浦和OBの福田正博氏とともにウェブマガジン『浦研プラス』(http://www.targma.jp/urakenplus/)を配信しており、浦和レッズ関連の情報や動画、選手コラムなどを日々更新している。2018年3月より、ドイツに拠点を移して活動中。

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