浦和FW興梠に蘇った冷静さと積極性 「目指さなければならない」3位以内への思いは?

「3位は大いに可能性があるし、それはACLが見えるということ」

 興梠は8月1日の第19節川崎フロンターレ戦(2-0)で技巧的な決勝弾を決めた後、しばらくゴールから遠ざかった。その間にFWファブリシオがゴールを連発したが、9月1日の第25説セレッソ大阪戦(1-2)で負傷離脱。再びゴールへの責任感が強くなった。しかし、16日の第26節横浜F・マリノス戦(2-1)では2回にわたって決定機逸。ゴールの流れに乗っている時は距離を詰めてくるGKを見て上でも横でも冷静に流し込む男が、シュートを打ち急いでぶつけてしまった。

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 しかし、前節の神戸戦でその呪縛から解き放たれた。心に余裕さえあれば、この日の1点目のような恐ろしいまでの冷静さを見せつける。柏戦ではゴールにこそならなかったが、自分の前でコースが変わって流れてきた難しいボールを躊躇せずに右足ボレーで叩いてクロスバー直撃となるなど、思い切りの良さも蘇った。まさに、ストライカーにとってゴールがどれだけ大きな薬になるかというのを見せつけられるような試合だった。

 浦和はこの勝利で勝ち点を41に伸ばし、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権が得られる3位も本格的に見えてきた。興梠も「3位は大いに可能性があるし、それはACLが見えるということだから、目指さないといけない」と力を込める。

 浦和は昨季アジアを制しながらリーグ7位で、今季のACLに出場できなかった。以前、「ACLに出ないと1年間やった気がしない」と話したほどにアジアでの戦いに思い入れを持つ興梠は、残り6試合でゴールを量産して再び浦和をアジアの舞台に復活させるつもりだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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