不振ミランに監督交代の危機 名将コンテへの移行に伊紙が言及「真剣に検討される」
今季は13位と低迷し、レオナルドSDも激怒「7位のメンタリティーから脱却しろ」
イタリア1部・セリエAのACミランは、開幕6節終了時点(1試合未消化)で1勝3分1敗と13位に甘んじている。そんな名門に監督交代の危機が忍び寄っているという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
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ミランは昨季までの中国資本から米ファンド「エリオット・マネジメント」の経営に代わり、スポーツ・ディレクターに元ブラジル代表MFレオナルド氏、強化部にも元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏が入閣するなど、黄金時代を知るOBが戻ってきている。そして、チームの指揮も昨季に続いてOBの元イタリア代表MFジェンナーロ・ガットゥーゾ監督に任せられてスタートした。
クラブを取り巻く雰囲気がポジティブである反面、戦績は微妙だ。開幕戦のジェノア戦が、敵地ジェノバで起きた高速高架橋の崩落事故で延期になり、初戦の第2節は強豪ナポリに2-3で敗れた。次戦は同じく強豪のローマに2-1で勝利し、期待が膨らんだ。しかしその後はカリアリ、アタランタ、エンポリに3戦連続で引き分け。勝利を得ておかしくない試合で勝ち点3を逃し、レオナルドSDも「7位のメンタリティーから脱却しろ」と怒りを露わにしたほどだ。
現状ではガットゥーゾ監督に“最後通告”は行われていないものの、一つの“幻影”がミランにはあるという。それが、ここ数シーズンにわたって招聘が検討され続けてきた元イタリア代表監督のアントニオ・コンテ氏が、実質的に昨季限りでチェルシーの監督を去ってフリーであることだ。
ミランはこの後、UEFAヨーロッパリーグの試合を含め、サッスオーロ、オリンピアコス、キエーボと対戦して10月の国際Aマッチウィークを迎える。もし、その3戦で結果が残せなければ、コンテ氏への監督交代が「真剣に検討される」とされた。
代表活動明けの初戦は、伝統のミラノ・ダービーであるインテル戦になる。その試合のベンチに座っているのは、結果を残して続投のガットゥーゾ監督か、それとも新監督としてコンテ氏になるのか。名門の再建には、まだまだ茨の道が続いている模様だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)