ノジマステラ田中陽子、“勝負の4年目”に滲む充実感 「移籍してきて本当に良かった」

ノジマステラ神奈川相模原で中心選手として奮闘する田中【写真:荒川祐史】
ノジマステラ神奈川相模原で中心選手として奮闘する田中【写真:荒川祐史】

新たな目標に向かうべく、INACから移籍「世界が広がるし、好奇心旺盛なタイプです」

【第2回】「今の自分はあの時を超えている」 ノジマステラ田中陽子、“ヤングなでしこ”の残像からの脱却

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【第3回】ノジマステラ田中陽子、なでしこJ復活への青写真 「日々楽しく」に込めた思いとは?

 なでしこリーグ1部(日本女子サッカーリーグ)ノジマステラ神奈川相模原のMF田中陽子は、2015年の加入から4年目を迎える。気づけば、INAC神戸レオネッサ時代の3年を超える所属年数だ。かつて“ヤングなでしこ”の愛称を持つU-20日本女子代表で大旋風を巻き起こした彼女も25歳となり、トップリーグ挑戦2年目でリーグ3位(6勝1分2敗/14得点・8失点)の好位置につけるチームの中心選手として奮闘している。

 都心からおよそ1時間半。活動拠点であるノジマフットボールパークは、一望できる丹沢山を越えた向こう側は富士山もある山梨県という位置にあり、自然豊かでのどかなサッカーに集中できる環境にある。

「なんかちょうどいいんですよね、ここ(笑)。すごく好きです」

 田中はそういって満面の笑みを見せる。山口県で生まれ育ち、福島県でサッカー選手としての土台を築いてきた彼女にとっては、静かな土地柄が性に合うようだ。

 2015年、当時2部だったノジマステラに移籍したのは、「環境を変えて、新たな目標に向かって取り組みたい」一心だった。MF澤穂希やFW川澄奈穂美(現シアトル・レイン)らタレントが揃う“個のチーム”INACから、全員が一体となって戦う“集団のチーム”へ。大きな環境の変化にも、田中が戸惑うことはなかった。かつて地元山口を離れ、全寮制のJFAアカデミー福島に進学した時もそうだったように、新しい刺激を求める自分がいたという。

「新しい環境が好きなんです。だって、たくさんのことを知れたほうが楽しくないですか? 人間としても世界が広がるし、好奇心旺盛なタイプなので(笑)。だから、環境が変わったとしても物怖じはしません」

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