長友のガラタサライからの正式オファーは届かず 迫る今夏の選択

重要となる出場機会

 トルコの強豪ガラタサライ移籍が報じられている日本代表DF長友佑都だが、正式なオファーは届いていないと代理人を務めるフェデリコ・パストレッロ氏が明言した。同氏は現時点で交渉が行われていないことを明かしているが、移籍をほのめかす発言も残した。インテルに関する情報を提供するニュースサイト「FCInterNews」が報じている。
 
「(ガラタサライ移籍の)うわさは聞いたよ。交渉を行っている事実はないし、トルコのクラブからのコンタクトはない。ただし、もし彼らからの接触があれば、我々は会談を持つ構えがある」
 パストレッロ氏はそう話しており、移籍 の可能性については否定しなかった。
「佑都はガラタサライ移籍の可能性も考慮するだろう。しかし、現時点ではガラタサライから具体的な話はない。移籍マーケットはまだ先が長い。クラブはこれから選手の将来について真剣に議論するよ」
 2011年からインテルでプレーし、主力選手として活躍していたが負傷によって出場機会が激減。ロベルト・マンチーニ監督の信頼を確立できず、放出の可能性が高まっている。長友はインテル残留を望んでいるものの、これまでにすでに同じイタリアのサンプドリアや、ジェノア、独シャルケ、英ウェストハム、ストーク、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンなど多くのクラブが獲得に動いていると報じられてきた。
 ここ数年の長友は、負傷を繰り返 し、コンディションが整わずにプレーも精細を欠いている。パストレッロ氏も「我々は長友が満足するような解決策を見つけられるよう努める」と語っており、日本代表にとっても重要な存在のダイナモは、まず出場機会を取り戻すことが何よりも最優先となるだろう。
 愛着あるインテル残留か、あるいは退団か。長友にとっては大きな決断を迫られる夏となりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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