「メッシはアルゼンチンに必要だ」 代表引退の噂にテベス持論、熱きエールを送る

テベス(左)が同胞の後輩メッシ(右)にエールを送った【写真:Getty Images】
テベス(左)が同胞の後輩メッシ(右)にエールを送った【写真:Getty Images】

エースを生かせなかったW杯の戦いを嘆く 「我々は多くの時間を無駄にしている」

 フランスの優勝で幕を閉じたロシア・ワールドカップ(W杯)。バルセロナに所属するリオネル・メッシを擁するアルゼンチン代表は、グループリーグを2位通過したものの、決勝トーナメント1回戦でフランスに3-4で敗れてベスト16で姿を消した。この敗戦によって、大会中に31歳になったメッシには代表引退の噂が流れているが、元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスは「メッシはアルゼンチンに必要だ」と持論を展開している。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じた。

 国民からの大きな期待を背にロシアW杯に挑んだアルゼンチン代表だったが、ラウンド16で姿を消すことになった。主将としてチームをけん引したメッシは、敗退後に大きな批判を浴びることになり、その状況もあって今大会での代表引退が噂されている。

 しかし、この噂に対して反論したのがテベスだ。かつて代表で共闘したアタッカーは、国民的英雄のメッシがアルゼンチンに最高の結果をもたらすことができる存在だと信じており、代表に残ることを望んでいると語った。

「レオは自分自身について考える必要があると思う。彼を幸せにし、快適さを感じるようなプロジェクトでなければ、彼自身がアルゼンチンをチャンピオンに導く責務を果たすことは非常に難しい。我々は目標を達成するために手を差し伸べることができず、彼を幸せにできないことで多くの時間を無駄にしている。私は彼が快適になるのを助けることができていないのは、間違っていると思うよ」と、16強敗退に終わったなかで、エースの才能を生かす環境が整えられていなかったことを嘆いた。

 そのうえでテベスは、「選手として、またアルゼンチン人として、私は彼に休息を与え、頭をクールにしてもらい、私たちは君が必要であると彼に言おう。我々には彼が必要なんだ。彼がフットボールを続ける限り、彼はアルゼンチンの魂だ。彼はアルゼンチンの象徴であり、彼は責任を負わなければならないので、ゆっくり考える時間を与えなければならない」と、今後もアルゼンチンの象徴としてチームの中心となることを望んだ。

 後輩のメッシに温かい言葉を贈ったテベス。果たして、この言葉を聞いたメッシはどのような決断をするのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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