ミランの若き天才マストゥール争奪戦に 仏強豪2クラブが獲得に興味

出場機会を求めて移籍を決断か

 昨季フランスリーグ1王者のパリ・サンジェルマンと、3位ASモナコが、ミランに所属する17歳の若き天才MFハキム・マストゥールの獲得に興味を示しているようだ。フランス地元紙「レキップ」によると、両クラブとも500万ユーロ(約6億6000万円)を用意しているという。
 
 マストゥールはU-16イタリア代表としてプレーしており、イタリアの将来を嘱望された逸材の一人。しかし、本人は両親がルーツを持つモロッコ代表としてのキャリアを選択。ミランでは、まだトップデビューを果たしていなかったマストゥールだが、6月に行われたアフリカネーションズカップ2017予選リビア戦で、16歳と363日でモロッコ代表デビューを飾っている。
 フランス国際ラジオ局「RFI」によれば、同国史上最年少記録だったという。
 マストゥールは卓越したテクニックを誇るFWとして知られている。しかし、今季のミランの前線には、コロンビア代表FWカルロス・バッカ、ブラジル代表FWルイス・アドリアーノが加入し、ポジション争いが激化。シニシャ・ミハイロビッチ新監督は4-3-1-2システムを採用すると見られているが、アタッカー陣では昨季チームトップの16得点を挙げたフランス代表FWジェレミー・メネズやイタリア代表FWのステファン・エル・シャラウィやアレッシオ・チェルチ、10番を背負う日本代表MF本田圭佑でさえポジションが確約されていない。
 経験を積むためには移籍も現実的な選択肢になり得るはずだ。PSG、モナコは共に欧州チャンピオンズリーグへの出場権を持っており、より高いレベルでの経験を積むことも可能。マンチェスター・シティも関心を示しているとうわさされる若き天才は今夏、どのような決断を下すだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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