城彰二の日本代表「W杯総括」 西野監督の続投支持「協会は曖昧なままにすべきでない」

W杯ごとに監督を代えて「リセット」しては進歩がない

 最近、全国のいろいろな育成指導者の方と話をすると、戸惑いの声が多く聞こえてくる。日本代表の監督が4年ごとに代わり、そのたびにスペインを目指せ、メキシコだ、ドイツだと日本サッカー協会がいろいろなものを取り入れようとするたびに、方向性が見えにくくなっているという。

 だからこそ今回のW杯を踏まえて、もう一度日本が目指すべきサッカーとは何かを考えるべきだ。世界からも称賛を浴びた通用する部分と、改善すべき部分は今大会の4試合を通してハッキリと見えた。世界との差を縮めるには「積み重ね」こそが必要であり、W杯ごとに監督を代えて「リセット」しては進歩がない。

 日本サッカー協会にはまず、幹となる強化指針を打ち出してもらい、そのうえで最適な監督を選定する。私の答えはそれが西野監督であって、今大会で得たかけがえのない経験を余すことなくチーム作りに生かすことが、日本代表の未来にプラスになると信じている。

(城 彰二 / Shoji jo)



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