“マナドーナ”が躍動 なでしこ岩渕が切り札として勢いを呼ぶ

スーパーサブが流れを取り戻す

 「マナドーナ」の異名にふさわしい才気をエドモントンの空に爆発させた。女子ワールドカップ準決勝イングランド戦の1-1で迎えた後半25分、なでしこジャパンFW岩渕真奈(バイエルン・ミュンヘン)がスーパーサブとして登場。決勝点を挙げた準々決勝オーストラリア戦に続き、劣勢のなでしこに勢いをもたらした。
「あんまり流れが日本に向いていない時だったので、流れを取り返そうと思って入りました」
 アルゼンチンの伝説の天才マラドーナにちなんだ異名通りのプレーが、エドモントンで輝いた。27分には左サイドでボールを受けると、ドリブル開始。細か なタッチで相手を翻弄(ほんろう)すると、中央に走り込むFW大儀見にラストパス。これは相手にクリアされたが、その1分後にも左サイドから中央にカットインし、強烈なシュートを放った。惜しくもゴールはならなかったが、猛攻を仕掛けてきたイングランドに衝撃を与えた。
「あそこで決められると良かった。個人的にはまだまだだなと思っている。次は点という形につながるように頑張ります」
 準々決勝オーストラリア戦では途中出場で決勝弾を決めた。「“マナ”か、“マナ”かなあ」と岩渕のゴールを心待ちにしていた佐々木監督の期待に応えたが、この日もスーパーサブとして流れを引き戻す大役を果たした。
「最高の舞台で最高の相手と最高のチームで戦える。しっかりとした結果 を日本に持って帰れるように全員で頑張りたいと思います」
 2012年ロンドン五輪決勝で対戦したアメリカ代表との対決に心躍らせていた。聖地ウェンブリースタジアムで行われた決勝戦では後半38分に決定機を外し、銀メダルを首にかけながら悔し涙を流した。ドイツの強豪バイエルンで自らを磨き上げたマナドーナが決勝の舞台で、なでしこを頂点に引き上げる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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