手倉森監督、なでしこに続く完勝劇に「大和魂を示してくれた」

かつての本拠地で勝利

 U-22日本代表の手倉森誠監督は1日、かつて指揮を執った仙台での凱旋(がいせん)試合となった、国際親善試合コスタリカ戦に2-0で勝利し、満面の笑みを浮かべた。
 2013年までベガルタを率いた指揮官は、杜(もり)の都で弾ける笑顔を見せた。
「まず勝てたことと、1万人を超えたことに、ほっとしています」
 かつての本拠地ユアスタで喝采を受けた指揮官は、勝利と観衆の人数に安堵(あんど)。来年1月にスタートするリオデジャネイロ五輪のアジア最終予選に向けた準備の一戦で危なげない試合運びを見せた。初招集のDF伊東(鹿島)とMF前田(松本)をスタメンで 起用した。4-2-3-1システムで試合に臨み、ダブルボランチは遠藤(湘南)と井手口(G大阪)が務め、1トップには浅野(広島)が入った。
 前半36分にはMF野津田(広島)が右足でボレー弾。後半32分には福岡FW金森が追加点で完勝した。
「まず、われわれの思いを示そうと。志とね。日本代表として戦うからには、日本の魂を示さなくてはいけないと話しました。今日は選手が本当ににまとまって大和魂を示してくれたと思います。やっぱりゴールはうれしいもので、2回しか見せられなかったですが、奇麗な得点だったと満足しています」
 選手がフィールドで示した気概とゴールに満足感を示し、こう続けた。
これまで積み上げてきたものがしっかり残っているなというところと、まだまだ 上積みができるなという可能性を感じたので、これからのオリンピックチームに期待してください」
 ハリルジャパンはロシア・ワールドカップのアジア2次予選初戦で格下シンガポールにまさかの0-0で引き分け。多くのサポーターの失望と、ブーイングを浴びた。
 一方で、なでしこジャパンは、女子ワールドカップカナダ大会で2大会連続で準決勝に進出して日本サッカー界をけん引している。そうした中で“弟分”も完勝劇でなでしこに続き、意地を見せた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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