「澤を見る素晴らしさ」 4強なでしこの大黒柱を米メディアがたたえる

国際Aマッチ最多出場記録保持の元米代表の名選手が語る

 なでしこジャパンのMF澤穂希(INAC)は女子W杯カナダ大会で女子サッカー史上最多タイとなる6度目の出場を果たした。1次リーグから全5試合に出場し、チームをけん引しているレジェンドについて、米メディアからも「澤を見る素晴らしさ」と絶賛する声が出ている。ESPNが報じている。
 レジェンドがレジェンドを語る。ESPNの解説者を務める元アメリカ代表FWクリスティン・リリーさんは27日の準々決勝でオーストラリア代表を撃破したなでしこの今大会の戦いぶりをこう絶賛した。
 
「なぜ優勝候補の評価がなかったのか? 彼女らは 派手なチームではないし、プレスをかけて一気にゴールに迫るというプレースタイルではない7人の異なった選手がゴールを決めていて自分たちのサッカーを貫く。2011年と同じじゃない? あまり前評判は聞かなかったけれど、自分たちのサッカーを決勝戦までしっかりと貫いた。彼女たちのサッカーを愛しているわ」
 リリーさんは、五輪優勝2度、W杯2度優勝に加え、代表通算352試合出場という男女通じた国際Aマッチ出場最多記録を誇る。
 11年大会に続いて、たくましい戦いぶりを見せるなでしこジャパンのスタイルに愛着を示す一方で、日本の背番号「10」についても賛辞を贈った。
「澤は6回目のW杯になる。すでにリーダーというわけではないけれど、今も彼女のプレーを見られることは本 当に素晴らしいこと」
 
 39歳まで代表でプレーしたリリーさんは、澤が2000年から2003年にアタランタ・ビートで、09年から10年までワシントン・フリーダムでプレーした際もボストン・ブレーカーで活躍していた。同じ舞台でしのぎを削ってきた僚友でもある。澤はアメリカでプレーしていた当時、フィジカルに優れる米国人選手たちを俊敏な動きと、技術で手玉に取ってきた。「クイック・サワ」の異名で呼ばれた、そのプレーをライバルチームの選手として見てきた。世界の女子サッカーを共に引っ張ってきた存在だけに思い入れも強いのだろう。
 今大会は途中出場が多いが、試合終盤をその存在感からくるカリスマ性で締めくくる澤。2011年にはFIFA最優秀選手に選出されたレジェンドのプレーを、4 年に一度の大舞台で目にできる幸せをサッカー界は噛みしめている
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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