W杯準決勝でなでしこと戦うイングランド女子の現在地 

男子代表の1966年と90年大会と並ぶ4強進出 ルーニー「誇りに思う」

 

 カナダで開催中の女子W杯は準々決勝まで全日程が終了し、なでしこジャパンは1日(日本時間2日に)の準決勝でイングランドと対戦することが決まった。
 そのイングランドはホスト国のカナダを破って4強に進出した。英BBCは過去2度に渡る男子代表の偉業に並ぶことができた、というマーク・サンプソン監督の声を紹介している。
 イングランドにとっては、ラウンド16でノルウェーを破ったことが女子W杯の決勝トーナメントでの初勝利という快挙だった。サンプソン監督は「彼女たちは再び歴史を作ったんだ。W杯で準決勝に進出した3番目のチームになったんだよ。我々は、1966年と90年のチームに肩を並べたんだ。すごく誇りに思っているよ」と、男女通じてイングランド史上3回目になるW杯4強への喜びを語っている。
 準々決勝のカナダ戦は、バンクーバーのBCプレイススタジアムで行われた。開催国を応援する完全アウェー状態の戦いを、キャプテンのMFステフ・ホートンは「55000人と、23人にスタッフを足したチームの戦いだった」と形容している。サンプソン監督は「選手たちは素晴らしい個性と反発力を見せてくれた。何としても次のラウンドに進むんだという、これまでのイングランドチームでは見たことがないような強烈な意志を見せてくれた。カナダとの試合はやるか、やらないか、という試合だった」と選手たちを称えた。
 ホートンは歴史的快挙による女子サッカーへの注目度アップを望んでいる。イングランドでトップレベルの男子が戦うプレミアリーグは世界で最も高収入のリーグとして知られている。一方、イングランドの女子トップリーグ「 FA WSL」には週給50ポンド(9700円)という厳しい待遇の選手もいる。
 「これは、大きなこと。女子のサッカーは変化しているし、このゲームは歴史的なゲームだった。イングランド国中で注目してほしいし、少女たちがサッカーをやるキッカケになってくれたらいいわね」と、女子サッカーの発展を願っている。この辺りの事情は、世界各国で共通なのかもしれない。
 近年ワールドカップで躍進できていないイングランドの男子代表も女子の躍進に脱帽している。代表主将でマンチェスター・ユナイテッドFWウェイン・ルーニーは「イングランド女子は国の誇りだ。準決勝進出に大きなおめでとうの言葉を送るよ」とコメント。イングランド国内では喜びを持ってこのニュースは伝えられている。 そして、視線は日本との準決勝に向けられた。記事では「前回のドイツ大会1次リーグで、我々は日本を破っている」と強調。2011年W杯ドイツ大会1次リーグでは2-0勝利でなでしこを下している大英帝国。サンプソン監督は「今回もそうするつもりだ」と撃破再びに意欲を燃やしている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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