遠藤が問題視する立ち上がりの戦い方 「W杯だと取り返しのつかないことになる」

 ザンビアの2点目が生まれた前半28分の右コーナーキックでの痛恨のマークミス。後半44分の相手MFルンボ・ムソンダのミドルシュートは、山口の足に当たって軌道が変わり、ゴールに吸い込まれた。

「思っていたよりも、(足の)伸びがあった。狙ったところでも、足が伸びてきて届いていたし、そこで手こずってしまった。カウンターで何回か来るシーンがあって、1発で来るカウンター攻撃はコートジボワールもあると思うし、気をつけないといけない」

 この日はアフリカ勢特有の身体能力に対応することが難しかった。長谷部誠が手術した右ひざの炎症により、コスタリカ戦に続き、2試合連続で欠場。主将が万全のコンディションでないだけに、この日もフル出場した山口にはさらなる奮起が期待される。

 一方、後半ロスタイムに青山敏弘(広島)と代わってベンチに退いた遠藤保仁(G大阪)は「確かに逆転はしたけど、立ち上がりに失点してしまっているし、修正しないといけない。自分たちの入り方が良くなかった。それを修正する前に点を取られてしまった。W杯だと、取り返しのつかないことになってしまう。悪いときでも修正しないといけないし、できれば先にペースをつかみたい」と序盤の連続失点に苦言を呈した。

「勝つことはいいことだし、点を取れたのは良かったけど、3失点している事実は変わらない。気を引き締めてブラジルに行って、チームとしてまとまれるようにしていかないといけない」

 遠藤はそう語気を強め、前を向いた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング